兄貴が走っている時に敵を応援する豪・・・
きみの気持ち、分からなくはない。情に厚いのが豪のいいところだ。敵味方チームを超えた豪の友情は子どもたちに大きな感動を与えたであろう。かっこよかったぞ、豪! しかしだ。ちょっと視点をずらして見ると…。
すっかりホワンに気をとられてビクトリーズのことなど失念状態のきみの姿は63話のリョウと同じ(というか、豪の場合最初からビクトリーズの自覚がないというか…^^;)。一見啓蒙的なシーンではあるが、これでは烈くんの立場がない…。リョウの感想も的をはずしている気が…。マシンを走らせる楽しさを忘れていた気がするってアンタ…十分楽しんで走らせていると思うぞ(63話参照)。私から見れば十二分すぎるほどだ。これ以上楽しんでどうするんだ。きみたちが学ばなければいけないことは他にあるはずだ。チームが5人揃って皆で走れる楽しさを喜ぶ光蠍。全員の気持ちが1つになる一体感…。今、光蠍はそれを味わっている。各人が好き勝手に楽しんでるだけでは、いつまでたってもチームと呼べる状態にはならない気が…。
「勝ったからいいようなもんだけど、自分の兄貴が走っている時に相手を応援するなんて…」の烈くんの不満げな台詞がビクトリーズの現状を物語っております…。
アニメージュ5月号のベスト10キャラに烈くんが17位で初お目見え。20位以内は顔写真が載せてもらえるので別格扱い。以降、翌年の8月号まで1年3ヶ月にわたってベスト10キャラの常連となる。おかげで烈くんの1カットのためだけにアニメージュを毎号買う羽目に…。