アニメの見方が変わる本―見たいアニメを探すためのガイドマップ (別冊宝島 (330))

発行/宝島社  定価/952円(税抜き)

必殺!カルトアニメコーナー内
コラム「最新カルトアニメ事情」より
-241頁-


★レビューと考察★


1997年に出版された本で、「もののけ姫」「エヴァンゲリオン」をきっかけにこれまでのアニメをふり返って論じる、という趣向の内容になっています。これまでのアニメ・当時話題になっていたアニメを幅広く扱っているので、アニメの知識を身につけたり歴史を紐解きたい時にも役立つ本です。

取扱い範囲が1960年代~1990年代と幅広いために、どうしても著名な作品中心になってしまうところはあるのですが、最後の方に載っている「カルトアニメコーナー」でレツゴーが少し言及されています。

カルトアニメとは?
この本では「一般的にはあまり知られていないが、熱狂的なファンがついている作品」と定義付けてます。カルトアニメを知る=アニメ上級者?みたいな感じですね。そしてカルト作品には「高い完成度を誇っているが諸事情でマイナーに甘んじている作品」「キッズ向けだが密かに高い評価を受けている作品」があると分類してます。

このコーナーで取り上げられていた20タイトルはどれも完結済みの作品でしたが、コラム欄で当時まだ放映中だった作品にも少し触れてます。それが「最新カルトアニメ事情」で、その中でレツゴーも注目したい作品として紹介されていました。キッズ向けだがキッズ向けの枠にとどまらない魅力を備えている、という評価は私がレツゴーに感じていたのと同じものでした。

小さなコーナーでもレツゴが取り上げられたのは嬉しいけど、カルトの枠内での紹介ということは、やっぱり一般大多数には子ども向けとしか扱われてなかったということなんでしょうね(^^;。それでも気付く人は気付く。同じ年に出た動画王でもレツゴは大きく評価されていました。アニメ上級者(通なアニメファン)にも評価されていたレツゴー。そういう意味では確かに「レツゴの見方が変わる本」かもしれません。


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