< 掲載内容 >
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発行/小学館 定価/1400円(税込み)
2012年に出版されたミニ四駆30周年本。そう、2012年でミニ四駆は30周年を迎えるのです! ジャパンカップも13年ぶりに復活し、ミニ四駆にもあらたな動きが出てきたようです。そんな中で出てきたこの本にはミニ四駆の歴史が全部入っており、レツゴーからミニ四駆に入った人にもレツゴー以前のミニ四駆が詳しく分かって興味深いです。原作漫画も載っているのがレツゴファンにもうれしいところ。第1話だけですが、一緒に載っているダッシュ四駆朗と合わせて読むと、ミニ四駆漫画の歴史も垣間見ることが出来て「なるほど」と思えます。
ミニ四駆の歴史
ミニ四駆の歴史は「田宮模型の仕事」にも載ってますが、この本は年表と図解で示してくれているので、ジャパンカップや漫画・アニメとの関連が一目で分かりやすいです。第一次ブームは四駆朗、第二次ブームはレツゴーで分けられるのも漫画(メディア)の影響がいかに大きかったかを現していて面白いですね。レツゴー世代にとっては最初から当たり前だったコロコロとの連携も、こんな歴史があったんだなあと実感しました。
個人的隠れポイントはミニ四ファイターや土屋博士など実在のミニ四駆関係者からのコメント(この欄で土屋博士のモデルになられた土屋博嗣氏のご逝去について記載あり。このコメントは事前に得られていたものでしょうか…あらためてご冥福をお祈りいたします)。
レツゴーの歴史
アニメレツゴファンの中には、コロコロを経由せず原作は単行本のみ、という方もおられるのではと思います。私も途中参入組だったので後から知ったのですが、実は単行本1巻の1・2話は読み切り前後編として載ったものでした。これで人気が出て連載が始まり、アニメにもなったのですね。アニメだけで楽しむのもいいけど、その背景となった原作とミニ四駆の歴史を知ることで、作品への理解もいっそう深まるのではと思います。
ところで。ジャパンカップの歴史を見ると、セイバーの時はマグナム・ソニック2台揃ってジャパンカップの先行販売になってました。Vマシンも同じく2台いっしょに先行販売。だからか、Vマシン辺りまでは原作では豪が主人公とはいえ、烈も豪とほぼ対等に描かれている気がします。ところが次のジャパンカップからは先行販売はサイクロンだけに。ここから原作もだんだん豪メインになりだし、ハリケーン誕生話は番外扱いに。ジャパンカップの歴史がそのままレツゴーの歴史にもなってますね(^^;。ミニ四駆視点からレツゴーを見てみるのも面白いです。
なお、この本はB5版のため、コロコロより大きいです(いわゆる雑誌サイズ)。そのため収録された漫画も雑誌サイズに拡大されてます。見慣れたはずの1話が「お、大きい!!」別の意味で衝撃だった…。レツゴがサンデーサイズで読める!という本でもあります。