チームランもお見事。トルク重視のソニックが出だしを引っ張り、マグナムでスピードを稼ぎ、ベルクカイザーに追いすがり、ミハエルを徹底的にマークして先へ行かせない。今回は豪のカッ飛びも計算のうち。豪も一見以前と変わらぬカッ飛び走行でも、仲間を気遣いながら走っている。仲間のことなんて失念状態で走っていた頃が嘘のようだ。合体マシンの奇跡はビクトリーズを1つにする。全員が烈の指示の元に一致団結する。トルク系のソニックとスピンコブラが必殺技封じを、トライダガーとエボリューション(今回は高速セッティング?)がゴールを引き受ける。烈が密かに賭けていた豪の必殺技も決まる。
だけどそのマグナムでもミハエルの「無敗神話」はやぶれなかった。2回に渡って展開されたアイゼンヴォルフ戦。やはり今1番の強敵なのだろう。ミハエルが残された課題?
ところで、この回…。放映時はなんと、病院で見ました(録画は家族に頼んでおいた)。実は息子(弟)が体調を崩して小児病棟に入院中だったのです。幸い1週間ほどで退院できましたが。その時同室だった男の子が確か息子より1つ上で、その子もミニ四駆とレツゴーが大好きでした。子ども同士で盛り上がっていたけど、その子には悩みが1つ。足の火傷で治るのに1ヶ月かかったため、車椅子の生活になっていたのです。お医者さんはもう歩けるよと言う。でも男の子は車椅子の方が楽なので、ついそっちに戻っちゃう。そんな時起きられるようになった息子が歩きたがったので、当時愛用していた「ハリケーンソニックの靴」を家から持ってきました。ところがそれを見て、男の子も「お母さん、ぼくにもマグナムの靴、持ってきて!」と…。実はマグナムの靴を買ってもらった直後に火傷にあい、まだ1度も履いたことがなかったのです。「ぼくもマグナムを履いて歩くんだ!」お母さんはどんなに喜ばれたことか…。まるで烈と豪がこの子の肩をそっと支えて手助けをしてくれたような気がしました。こんなところにも烈と豪はいるんだね。きみたちは全国の男の子たちに夢と力を与えてくれるヒーローなんだよね…。この番組に出会えて本当によかったと思える瞬間でした。実話です。