初めて見た時は感じなかったんですが…この先の展開を知った今、見直してみると、烈くんが妙に切ない。豪の下手な絵をバカにしつつも、心の底では弟の心配をしている。「何か手伝えることがあれば言ってくれ」という烈だが、「いいよ、兄貴」とあっさり断る豪。Jと一緒にマグナムを作ることに夢中になってしまって、兄貴のことなんか眼中にないのだ。マシンを作っているのはJだし、会場までの足も藤吉、そこにはもう兄貴の出る幕はない…。だが、烈本人はまだそのことに気付いてはいない。
今回、初めて別々に会場へ向かう烈と豪。ずっと豪の心配をし続ける烈だが、豪は自分でどんどん先へ突っ走っており、烈の「心配」が一人相撲になりかけている。豪が間にあったのを見て自分のことのように嬉しそうな顔をしている烈。それがかえって切なく見えてつらい。
豪のサイクロンマグナムも信じられない走りを見せる。大神のマシンも吹っ飛ばす空力効果。「す、すごい…」驚く烈。脳天気な豪はお気楽に調子づく。まだレースは途中…。