大神博士に早く自分のマシンを作ってくれと催促するレイ。もちろん大神博士もそのつもりだ。大神スペシャルは、大神博士流に言うなら「土屋のガキども」に滅茶苦茶にされてしまった。華々しくデビューを飾り大神博士の威光を見せつけるはずのブロッケンGは土屋博士のマシンにリタイアさせられ、優勝も2位も同じく土屋博士のマシンにさらわれてしまった。挙句の果てには公衆の面前で「土屋のガキ」に罵倒され、大神博士の面子は丸つぶれだ。しかし、だからといって時代の流れが変わったわけではない。逆らっているのは「土屋のガキども」だけで、大多数の子どもはバトルレースに夢中だ。業界での大神博士の力はまだ衰えていない。土屋博士に対しても大神博士はまだ勝者のはずだ。だがそんなことで大神博士の気持ちは収まろうはずもない。
次のマシンはもっと強く凄いマシンにしなければ。オータムカップでこそ、この雪辱を晴らさねばならない。そのためにはZMCが要る…。ZMCが欲しい…。強さが欲しい…。だがZMCは鉄心にしか作れぬ。鉄心は何処だ…。
待ちきれぬレイは自分で行動を開始した。土屋研究所にはかつての仲間だったJがいる。自分は以前に彼の命を救ったことがある。それをネタにJをおどしてZMCの設計図を盗ませよう…。
でもZMCの秘密って設計図でしたっけ、レイくん? 鉄心先生の上薬だったよーな気が…。レイの行動は結局は何も実を結ばなかったが、おかげでJと豪の友情は更に深まったようである。だがこのことがやがて大きな意味を持ってくる…。