バトルレース時代の幕開けです。前回で車検がなくなった時、ファイターと一緒に抵抗した土屋博士。が、オフィシャルには通じなかった。まるで時代には逆らえないとでもいうかのように。大会のルールまで変わってしまったようだ。大人の世界がだんだん狂ってくる。それが子どもたちの世界をも巻き込む。大人に狂わされた子ども、沖田カイ。彼は大神博士(大人)の価値観をレース会場に持ち込む。今まで子どもたちが楽しんでいた世界は破壊されてしまう。そして沖田カイの走りが話題を呼び、子どもらはバトルレースにひきつけられていく…。
大神博士の勝ち誇った声が聞こえてきそうだ。「土屋、今度はお前がミニ四駆界から去る番だ」 サマーレースは土屋博士の完敗だった。沖田カイを失格に出来なかった時点で彼はすでに負けたともいえる。
烈と豪の怒りは私にも伝わってきた。私も叫ぶ。「こんなのレースじゃない!ミニ四駆じゃない!」 子どもの遊びに大人が干渉してはいけない。だがそう思っていても、知らず知らずのうちに私たちは子どもの世界に余計な干渉をしていないか?
エンディングも変わる。夏のジャパンカップのコースがCGで出る。子どもらはこれを見て、セッティングを練るというわけだ。