TAEKO家の記録に残っているレツゴー関連の付録の一部

年代 付録名 内容/コメント
1996年8月号 レッツ&ゴーミニ四駆カード 現品紛失につき、内容不明…。
1997年2月号 巨大すごろくポスター 大きさ約 765mm×515mm。SGJC編のカット集で構成された巨大すごろくポスター。激レア品だと思われます。わが家一番の宝物です。裏はカーレンジャーとビーファイターカブトとウルトラマンゼアス…ってところが、てれびくん(笑)。
1997年3月号 1/1ハリケーンソニック
(世界戦仕様)
1/1って何だ、1/1って…。紙で出来た実寸スケールのハリケーンソニック。ボディとシャーシも分かれるぞ! デザインはアニメ版。輪ゴムでビューンと走ります。……。
スーパー3大ヒーローシール ビクトリーズ+ブレット+マシン6台。他はポケモンとウルトラマン。
1997年9月号 世界最大スケールミニ四駆
ビートマグナム
全長46cmのビートマグナム。想像つきますか?(汗) もちろん紙製です。組み立てるのに苦労したわ、お母さん…。

写真が発見されたので載せてみました。比較のために1/1シリーズと本物のミニ四駆が後ろに並べられています。てれびくんのレツゴへの気合いのいれようを味わって下さい!

ミニサイズWGPガイド マメ本(笑)。見かけはWGPガイドと同じですが、大きさは約 95mm×130mm。手のひらサイズです。本誌からハサミで切り取り、作り方に従って折りたたみ、ホッチキスでとめて出来上がりです。
中身はWGPガイドよりチーム紹介の頁が抜粋された形になってます。ビクトリーズのカット部分のみてれびくんオリジナル編集というのがポイント。
1997年12月号 バスターソニック
超ピカカード
本誌とじ込みだったカード。マシンしか載ってないですが、光ってるのが子どもにはポイントらしい。
1998年1月号 TRFメモリアルポスター 本誌とじ込みのポスター。うちではまだ切り離してません。何故か烈くんが中央で豪よりも前なんですけど…。ほとんどのキャラが烈に賞賛をささげてるかのような妙な構図。烈派は嬉しいですが、いいのか??
このイラストは後に「てれびくん超カードブック」に収録されました。

発行/小学館


★レビューと考察★


「てれびくん」とは…? これは就学前の幼児を対象にした男の子向けテレビ番組の紹介雑誌です(あおり文句には『日本一のテレビ雑誌』と書いてある^^;)。この雑誌の最大の特徴は、凝りに凝った紙製の付録でしょう。○○レンジャーシリーズのロボットとか武器などがペーパークラフトレベルで付いてきます。その精巧さ、凄いです。しかも輪ゴムとか身近なものを用いてちゃんと動くよう工夫もされてます。もちろん幼児にはとても作れません。作るのはたいがい母親の役目になります。男の子が幼稚園に通うようになると、母親たちの間でため息まじりに「今月のてれびくんの付録、作った?」「今回はさらに大変だったわねえ…」などという会話が交わされるようになります。

わが家でもお兄ちゃんが幼稚園に上がる頃から買い始めたてれびくん。しかし一生懸命付録を作ってあげても、男の子が本気で遊んだら2~3日で壊れてしまう…紙ですから。その不毛さに疲れを感じ、しばらく買うのを控えることにしました。それがちょうどレツゴーの始まる頃でした。買い控えた最後の号にチラッとレツゴーが新アニメ紹介として載っていましたが、一番最後の頁にこした氏の漫画が白黒で載っている程度で、見るからに軽い扱いでした。

それから約半年。何かのきっかけで久しぶりに「てれびくん」を購入。それが1996年8月号です。そっ、そしたらなんとっ! レツゴーが巻頭からカラーで、しかもジーベック描き下ろしの高見絵で載っていたのです! この号で「れんさい第3回」ということは、6月号から掲載されていたということになります。こっ、これはいったいッ!?

放送開始時の扱いの小ささから考えて、レツゴーは本来てれびくんのメイン対象番組ではなかったはずです。それがわずか数か月で主軸のカーレンジャーをさしおいて、ここまで大きく扱われるようになったのは、アニメ放送がよんだ反響がいかに大きかったかを物語っています。レツゴーは小学生の男の子だけでなく、幼稚園児男子にまで熱狂的に受け入れられたのです。それが父親たちをも巻き込み、ここにレツゴーとミニ四駆の黄金時代が展開されていくことになります。

追記:オープニングのクレジットを確認したら、SGJC編前半はコロコロ・別冊コロコロ・小学四年生が掲載誌として載ってましたが、後半(FLESH & BLOOD版)からこれらと並んで「てれびくん」も記載されるようになりました。このことからも当初想定してなかった幼児層に無視できないブームが起こったことが裏付けられると思います。

カラーで何頁もさいて、しかも描き下ろしアニメ絵がこれでもか、これでもかと毎号バンバン出される夢のような世界! そりゃあもうノリノリです! あおります! 凄いです! もちろん、てれびくん流の付録も付く。笑えるものも多いですが、組み立て式の紙製の付録はすぐ壊れてしまう(泣)ので、現在現存しているものはポスター系のものが少しだけです。それでも保存してある切り抜き等からわかる限りの付録一覧表を上に作ってみました。もちろん、これだけでなく実際にはもっとたくさんの付録があったので(紛失したり忘れたものも多し)、ほんの一部しか紹介できないのが残念ですが、少しでもブーム最盛期の雰囲気が伝われば幸いです。

なお、てれびくんに連載されたアニメストーリーイラストは後に「テレビ絵本 レッツ&ゴー!!ミニ四駆バトルグラフ」に再編集されて発売されました。グッズ類でよく見かけるアニメ絵も、実はてれびくんが初出のイラストが多いです。袖無しビクトリーズユニフォーム姿の烈くんも、てれびくんが初出です(見たことありますか?貴重な烈くんです)。てれびくんはコロコロコミックと並んで低年齢層レツゴーブームの中心となり、アニメレツゴーを支える大きな柱になりました。

かくして烈と豪は小さな男の子たちのヒーローになりました。大人が見ても面白いレツゴーですが、この作品を支え、応援し、励ましていた真の主役はこの小さな男の子たちです。レツゴーブームの本当の震源地をこの目で見てきた親の1人として、それだけはしっかりと胸にとめて語り伝えていきたいと思います。レツゴーは「子どもたちのレツゴー」として語り伝えられてこそ、初めて命をつないでいける。その証明がてれびくんなのです。


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