[97年度ぱふまんがベストテン]
-3~50頁-

*全10部門の中からレツゴーに関するデータを抜き出してここに紹介してみました*
なお、時代の記録を兼ねて、一部データでは上位1~3位も合わせて紹介しています

◆長編作品賞(漫画)◆

1位 封神演義
2位 グラビテーション
3位 るろうに剣心
42位 爆走兄弟レッツ&ゴー!!

◆アニメ作品賞◆

1位 新世紀エヴァンゲリオン
2位 少女革命ウテナ
3位 もののけ姫
9位 爆走兄弟レッツ&ゴー!!

◆アニメキャラクター賞◆

1位 ピカチュウ(ポケットモンスター)
2位 渚カヲル(新世紀エヴァンゲリオン)
3位 アシタカ(もののけ姫)
9位 星馬 烈(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)

◆男性キャラクター賞(漫画)◆

1位 太公望(封神演義)
2位 渚カヲル(新世紀エヴァンゲリオン)
3位 アシタカ(もののけ姫)
33位 星馬烈(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)

◆女性キャラクター賞(漫画)◆

1位 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
2位 宮沢雪野(彼氏彼女の事情)
3位 更紗(BASARA)
46位 ジョー(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)

◆ベストコンビ賞(漫画)◆

1位 天野平&日下万里(っポイ!)
2位 都築麻斗&黒崎密(闇の末裔)
3位 仰木高耶&直江信綱(炎の蜃気楼)
11位 星馬烈&星馬豪(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)

*短編賞・CD賞・新人賞・声優賞は割愛しました*


★レビューと考察★


年に1回ぱふ読者の投票で選ばれる人気漫画ベストテンです。

ぱふの特徴は、基本はあくまでも「漫画」だということです。アニメ化されている作品でも、特に「アニメ」と明記されていなければ、それは原作漫画の方を差しているものと考えて差し障りないと思います。だからレツゴーでも「アニメ作品賞」と「アニメキャラクター賞」以外は、こしたてつひろ氏の原作レツゴーに向けられたものと考えていいと思います。

ところでアニメと原作では順位が大きく違いますが、そもそもアニメと漫画では作品の数が違いすぎるし(漫画…400作品ほどありました)、しかも大人でも鑑賞に耐えうる対象年齢が高めの作品群には児童漫画では太刀打ちできないので、それを考えると原作も大健闘していると見てよいと思います。

それに関連する記事として「コラムで振り返る'97(46~47頁)」でコロコロコミックが取り上げられています。全体として部数に伸び悩んでいたらしい漫画雑誌界で『別世界』的勢いで伸びていたのがコロコロコミック。ジャンプが落ち、他の雑誌も大きな動きがなかった中で、実は最も話題になった少年誌がコロコロコミックだったらしいです。読者対象を小学校4・5年生に想定し(だから烈は5年生で豪は4年生なんですね)、徹底的なマーケティングとメディアミックス作戦で読者の興味にくらいついていく。その先駆けがレツゴーだったのです。いわばコロコロ人気の起爆剤になった作品でもあったわけです。ぱふでレツゴーが取り上げられたのは、そういう背景もあったからのようです。

ただ作品の人気はそれだけでは語れない。コロコロ上でブレイクしても他の層にまでファンを広げる作品はそうはないですから。むしろ順位ではなく、ぱふのベストテンにまで登場しているという事実がレツゴーの魅力を物語ってくれていると思います。


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