「レツゴーのカレンダーです。我が家で購入したのは1997年・1998年・2000年の3種類。1999年版については存在したのかどうか現在未確認のため、情報が分かり次第ここでお伝えしたいと思います。(*ミニ四駆カレンダーというのは、田宮模型が販売促進用に無料で配布していたもので、趣旨から言えばポスター・チラシの頁で紹介すべきものですが、内容がカレンダーのため、ここで紹介しています)
さて、このレツゴーのカレンダーを見ると、面白いことに気付きます。発売元が1997年・1998年は小学館になっているのですが、2000年はムービックになっているのです。これが意味するところはなにか?
小学館は田宮模型と連動しています。レッツ&ゴーの存在自体がミニ四駆のCMであるとも言えます。従ってレツゴーはミニ四駆との連携なくしては展開できません。つまりミニ四駆が下火になればレツゴーの商品化も下火になってしまう運命なのです。コロコロでの連載が終了したのが1999年9月(10月号)。この年はアニメもすでに無く、やがてミニ四駆も小学館から静かに消えていきました。つまり2000年には小学館でレツゴーのカレンダーが作られる理由がなくなってしまったのです…。
でもアニメに感動し、レツゴーを忘れられないファンの気持ちはそのままおさまるでしょうか。もう一度レツゴーを見たい。烈と豪に会いたい。その気持ちがアニメグッズを作っている会社を動かしました。かくして小学館製ではない、ムービック製のレツゴーカレンダーが誕生することになったのです。よくやった、ムービック!
図柄的には小学館版はさすがに全盛期に作られただけあって、なんと全頁カレンダー用の描き下ろしという贅沢さです。ミニ四駆ファン向に作られているためマシン中心の構図ですが、この大きさなので、キャラファンでも十分楽しめます。しかもいずれも素晴らしき高見絵なのでお宝度も◎。1997年の12月なんて狙ってるだろう!?(レイファン必見^^;)
しかし私の知る限りでは、これらのイラストはこのカレンダーの中でしか拝めず、WGPガイドにも他のキャラグッズにもどれにも収録されていないのが残念。カレンダーは物が物だけに、中古市場に出るはずもなく、オークションにかけられる可能性もほとんどないので、できればこれらのイラストを収録した画集を作ってほしいところです(切実)。
ムービック版はその成立上、明らかにアニメファン向けの作りになっているため、マシンはほとんど無く、キャラ中心の構成になっています。キャラの選定にも偏りがあり(笑)、このあたり、小学館版との編集方針の違いが他のグッズ以上に如実に表れていて、大変興味深いです。ただ、さすがに小学館版のように全面描き下ろしというわけにはいかなかったのか、ほとんどトレーディングカードやCDジャケットなどからの使い回しで埋め合わせており、そこがちょっと物足りないところ。もちろんジャケット絵でもカード絵でも大きく拝めるのでそういう意味では大いに価値がありますが。
ムービック版カレンダーには、版権元が動かなくてもレツゴの商品化への可能性を示してくれたということで、とても意義があったと思います。また、ムービック版は、レツゴーがミニ四駆の魅力だけで成立していたアニメではなかったことの証にもなってくれていると思います。ただ、こうやって比べてみると、カレンダーとしての魅力・完成度・オリジナル性は全盛期の小学館版には今一歩及ばないところがあり、小学館版カレンダーの持っている「意味」についてもあらためて考えさせられました。
やっぱり版権元が力を注ぎ込んで作った全盛期のカレンダーにはほとばしるような気合いと迫力があります。「どうしてもこの作品(商品)を売り出したい」という熱意がカレンダーの出来にもはっきりと影響を与えているようです。例えていうなら、小学館版が「今リアルタイムでレースしている真っ最中」なら、ムービック版は「アルバムの中から過去の写真を借りてきて並べてみたもの」という感じでしょうか。ドイツファンにはムービック版がおすすめですが、「リアルタイムのレツゴーの迫力に会いたい!」という方には迷うことなく小学館版です。そういう意味ではグッズとしての真価を持つのは小学館版の方だと言えると思います。
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年代 | 月 | 内容 | コメント | 発売元 | 価格 |
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1996 ~ 1998 |
全月 |
ハリケーンソニック スピンバイパー |
これは田宮模型が販売促進用に無料で配布していたカードサイズのミニカレンダーです。模型店でもらってきました。
ハリケーンソニックが1996年10月~1997年9月、スピンコブラが1997年11月~1998年4月という変則的な構成になっています。どちらも片面はマシン、もう片面はこした氏のコミックの1コマになっています。白黒の画面に無理矢理彩色されたどぎつさがナイス(笑)。 小さいものですが、まさにリアルタイムのタミヤの気迫!が感じられていいものです。 大きさ:約6.5cm×9.3cm |
田宮模型 | 非売品 |
1997 | 表紙 | セイバー~レイスティンガー までミニ四駆13種類& 烈、豪、リョウ、藤吉の ステッカー |
SGJC編のカレンダー。レツゴーカレンダーの中では実はこれが一番お気に入りです。表紙はババーンと全面シール! 見本写真ではシールが2枚欠けてますが、これは保管状態に移る前に子どもらに使われてしまったからであります。烈ちゃんの表情が凄くいいぃ~。
1・2月の烈・豪はシャイニングスコーピオンゲーム用のイラストからですね。2・3月の烈・豪はこした氏のイラストから構図をとったものですが、烈くんの表情がしっかり「高見烈くん」になっており、クラクラものであります。 全体に「高見節」がうなりをきかせて冴え渡っており、アニメファンには問答無用でお宝ものです。烈ファンには烈くんの登場回数が多いのも嬉しい。お馴染みCGで作られたミニ四駆も迫力満点で、タミヤと小学館のコンビネーションも絶好調!といった感じです。 大きさ:約42cm×60cm(止め具部分除く) |
小学館 | 1200円 |
1・2 | 烈、豪、藤吉、Vマグナム、 スピンコブラ |
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3・4 | 烈、豪、サイクロンマグナム | ||||
5・6 | 烈、リョウ、Vソニック、 ネオトライダガーZMC |
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7・8 | 烈、カイ、ソニックセイバー ビークスパイダー |
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9・10 | 豪、ゲン、マグナムセイバー ブロッケンギガント |
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11・12 | リョウ、レイ、トライダガーX レイスティンガー |
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1998 | 表紙 | セイバー~バスターまで ミニ四駆30台、烈、豪、 ビクトリーズ、各チームロゴ のステッカー |
WGPのカレンダー。これも表紙は全面シール。マシンも増えるわ、各チームのロゴもあるわで、表紙はもう大忙し!という感じです。それでも中央にはビートマグナムが大きく鎮座しているので、やっぱりマシンのメインはマグナムなんだよな、と思いつつ、表紙をめくったら…。
仰天しましたわ、1・2月。全面にババババーンとバスターソニックが大きく載っているのはともかくとして。烈! 何があったんだ!? 一人だけ異様に巨大に載ってるじゃないですか! この特別扱いは一体…(汗)。残りのメンバーはキミのおまけか?(^^; かっこいいとか可愛いとか言う前に笑ってしまいました。烈ファンとしては嬉しい限りですが、この烈くん、足短すぎですわ。 3・4月の烈くんはいい表情してます。1200円の価値はあったな。キャラが増えた分、どのキャラも登場回数は減りましたが、WGPの迫力はたっぷり味わえます。ただドイツファンには少々物足りないかも。ミハエルの扱われ方が妙に小さいのはなぜ…(しかも対戦相手はJとホワァン)。 大きさ:約42cm×60cm(止め具部分除く) |
小学館 | 1200円 |
1・2 | 烈&ビクトリーズの仲間たち (としか言いようが…^^;)、 バスターソニック |
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3・4 | 烈、藤吉、カルロ、 ハリケーンソニック、 スピンコブラ、 ディオスパーダ |
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5・6 | リョウ、サバンナソルジャーズ ネオトライダガーZMC、 BSゼブラ |
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7・8 | 豪、ブレット、 サイクロンマグナム、 バックブレーダー |
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9・10 | ホワァン、J、ミハエル シャイニングスコーピオン、 ベルクカイザー、 プロトセイバーEVO. |
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11・12 | 豪、藤吉、リオン、 ビートマグナム、 ガンブラスターXTO、 スピンバイパー |
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2000 | 表紙 | 烈、豪、豪樹、烈矢 |
WGP、MAX混合版。こちらは普通のカレンダーという感じで、表紙もシールになってはいません。この表紙はトレーディングカードの袋に使われていたイラストの1つです。
5・6月はCD「We are the VICTORYS」のジャケット絵。9・10月はトレーディングカードから。11・12月はアニメディア1996年12月号に載ったサンタ姿の烈と豪。このイラストはトレーディングカードのナインパズルにも使われています。「We are the VICTORYS」もトレーディングカードのナインパズルになっていたことから考えると、他の月もムービックから発売されたトレーディングカードから使われている可能性が高いです。 ビートマグナムがワンポイント的に配置されている以外は全てキャラのみの構図。小学館版がバトルシーン・レースシーン中心の構図で「動」のイメージだとすると、こちらはレースが終ってくつろいでいるキャラたちという感じで「静」のイメージ。 面白いのが9・10月。ドイツだけ3人も登場しています。そういうことだったのか…(笑)。 大きさ:約42cm×60cm(止め具部分除く) |
ムービック | 1600円 |
1・2 | 烈、豪、豪樹、烈矢 | ||||
3・4 | ブレット、カルロ | ||||
5・6 | We are the VICTORYS | ||||
7・8 | リオン、リョウ、J、藤吉 | ||||
9・10 | ミハエル、シュミット、 エーリッヒ |
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11・12 | サンタ姿の烈と豪 |