[アニメアイ]
頁 | 掲載内容 | レビューと考察 |
---|---|---|
63 | 今月の名場面 2位 51話 |
51話のラスト近くでレイが壊れたレイスティンガーの破片を拾い集めているシーン。
このシーンが選ばれたのはレイの表情が印象的だったせいだと思われる。が、この場面、実はSGJC編のテーマに直結している重要なシーンであると思う。 子どもの手が入ることを許さない大神博士のマシンは「大人の敷いたレール」そのものである。レイはそれを否定し、マシンに自分の手を加えた。だがそれは「自由」を手に入れた代わりに「責任」も負わなければならなくなったということを意味していたのである。 大人の言う通りに生きていれば失敗しても大人にせいにできる。だが、ひとたび自分で選んでしまったら、失敗してももう誰のせいにもできない。自分で責任をとらなければならないのだ。それが「自立する」ということなのだから。 この作品は面白さの裏側で子ども達に「自己責任」の意味を問うていると思う。実際にはそこまで読まれて投票されたわけではないだろうが、漠然とでも「何か」感じるものがあったのではないだろうか。 |