アニメージュ1997年１０月号

★レビューと考察★

Voice Factoryというのは、声優のコーナーです。このコーナーの巻頭で毎号誰かの特集が組まれてました。おお、今回は烈くんの声優さんだ！ということで、この号もしっかり買いになりました。ただ、ここで渕崎さんだったのは、レツゴーもさることながら、この時期「少女革命ウテナ」のアンシー役で話題になっていたので、それもあってのことだったみたいですが。

実はこれまで声優というものに関心を持ったことはなかったんです。アニメは好きだけど、絵やストーリー中心に見ていたので、声を出している人が誰かなどということは意識したことがなくて。特に子役はそうでした。みな同じ声に聞こえるし。演技が１本調子に感じるんです。叫んでるか、甘えてる（大人に媚びてるような）かどちらかみたいな。ところが烈くんはそのどちらでもなかった…。

インタビューで渕崎さんは「烈くんのような、ちょっと引いたタイプは初めてでした」と語っています。子どもにしては抑えめの烈くんの性格が、声だけでなく演技の魅力にまでつながったのではと想像したりしています。同じ台詞でもトーンが違うだけで烈くんが緊張してるかリラックスしてるかまで分かってしまう。凄いと思いました。「子ども」を演じてるんじゃなくて「烈くん」を演じてるんですよね。今では渕崎さんの声と演技なくして烈くんはあり得ないと思うくらいになってしまいました。おかげで女性が男の子の声をあてることへの偏見もなくなりました（偏見派でした^^;）。声だけでくらっとさせてくれる渕崎烈様～（笑）。