[爆走兄弟レッツ&ゴー!! 声優座談会]

-世界はLoveで動いているんです-
-49~51頁-

くだらないことを一生懸命やる、そんな僕らが忘れかけていたことを原動力にして「レッツ」は走ってるんです。そんなイミでも見てて面白いし、大人にしか分からない楽しさもあるので、「CHECK IT OUT!」って感じです。

~ボイスアニメージュvol.15  51頁
森久保祥太郎さんの談話より引用~

「レッツ」をもし、子ども向けだからって見てない人がいたら、その人は人生の七割を損してます(笑)。子どもだったときの気持ちって、絶対どこかに持ってると思うし、大人だからこそ判ることもある、そんな視点で楽しめる作品なんです。

~ボイスアニメージュvol.15 51頁 池澤春菜さんの談話より引用 ~

子どもの社会をちゃんと子どもの視点で捉えているからこそ、大人も楽しめるんです。私たちが忘れちゃいけない子どもの気持ちを上手に描いた作品だと思います。何かを作ってワクワクする気持ち、みんなも一度は経験しているはずなので、共感してもらえるんじゃないかな。

~ボイスアニメージュvol.15 51頁
渕崎ゆり子さんの談話より引用 ~



★レビューと考察★


これはミニ四ファイター役の森久保祥太郎さん、星馬烈役の渕崎ゆり子さん、星馬豪役の池澤春菜さんの3人の声優による座談会です。1997年夏に公開された映画に合わせて企画されました。内容はオーディションの様子から始まって、初めてのアフレコ光景、声優の皆さんのチームワークぶり、スタッフのレツゴーとミニ四駆への思いなど、とても豊富。

面白いのはオーディションで受けた役と実際の役が違っているところです。森久保さんは実は豪で受けられたのだそうです。池澤さんはなんとジュンちゃん。だから豪くんに決まった時はびっくりされたとか。渕崎さんは烈と豪の両方。ご本人は豪だと思ってられたそうでこれも「意外」だったそうな。で、このレツゴーで声優デビューされたのが森久保さんでした。

3人のレツゴーへの想いが素敵です。タイトルの「世界はLoveで動いてるんです」は池澤さんの言葉です。渕崎さんの「ビジネスだけでなく、関わったスタッフがみな良くしていこうと思って作ってるんです」というのも嬉しい。レツゴーの根底に流れるのは「愛」だというのが3人の共通見解。スタッフ全員が一生懸命支えて作ってくれていたのが伺えます。

冒頭の引用は座談会の最後で3人が読者に向けて語ったメッセージです。私の下手な評論なんぞより、はるかに的確にレツゴーの魅力と素晴らしさを言い当てていると思います。 子どもの世界を子どもの視点からちゃんと描く。これが出来そうでなかなか出来ないことなんです。レツゴーはそれを正面からやってくれた数少ない作品の一つ。レツゴーの持つ作品としての良さにもちゃんと目を向けてあげてほしい──。私の思いと共感するメッセージでもあります。優れた児童作品は大人が見ても面白い。そんなレツゴーの魅力が浮かび上がってくる座談会です。


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