発行/小学館

お子さまトレンド便乗スペシャル
お父さんのための「ミニ四駆チューン」
-88~91頁-


★レビューと考察★


DIMEというのはトレンド情報雑誌ですが、ここでミニ四駆が取り上げられたことがありました。家に残っているのは1996年10月3日号なので、ちょうどアニメのSGJC編が盛り上がっていた頃ですね。買ってきたのはもちろんです。

我が家では息子だけでなく、夫(お父さん)までミニ四駆にハマって親子で大ブームになったわけですが、世間でもアニメ放映で子どもたちにワッと広まったことからお父さんたちにまでブームが広がりました。

で、父親としてはやっぱり「息子に教えてやりたい」「息子から尊敬されたい」という気持ちが出てきちゃうようです。そのためには子どもより多くの知識を持ち、子どもより速くなければならぬ。しかし敵もさる者、子どもなりに工夫して頑張るので油断すると負けてしまう。コレでは父親の尊厳が保てぬ。かくして最初は親らしく教えていたのが、いつのまにか子どもに負けじと熱くなりだして、もはや親子を超えて男と男の戦いに(笑。母親から見たら「子どもと同じレベルで本気になってどうするのよ~~」とあきれるのですが、ソコは女には入れぬ世界があるのかもしれぬ…。

そういうわけで、レツゴブームが生み出したもう一つの世界、親父ファンのために組まれたのがこの記事です。まずは理科系なアプローチからミニ四駆の理論を紐解いて子どもたちにアドバイスする、という考え方・方法を提案。続いて反則技もあり(!)の究極の改造テクニック・親父レベルの必勝マシン作り。あくまでも大人げなくあらゆる手を尽くして子どもの前に立ちはだかるのが父親の使命なのじゃ~~!

本気で戦えばそこには腹を割ったコミュニケーションが生まれる。ミニ四駆を介して親子の絆が深まれば素晴らしいですよね。親父ファンも幼児ファンと同じくレツゴーとミニ四駆の裾野を広げた層です。親父ファンの存在が我が家だけの現象でなかったことを証明してくれる一冊です。


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