[第19回アニメグランプリ]
-35~50頁-

*誌上では1~20位までが入賞とされ写真とコメント入りで紹介、21位~100位前後までは作品(キャラ)名のみ掲載*
その中からレツゴーに関するデータを抜き出してここに紹介してみました。
なお、時代の記録を兼ねて、一部データでは上位1~3位も合わせて紹介しています。

◆作品部門◆

入 賞
1位 新世紀エヴァンゲリオン
2位 スレイヤーズNEXT
3位 機動戦艦ナデシコ
10位 爆走兄弟レッツ&ゴー!!

◆サブタイトル部門◆

21位以下
77位 45話 烈の裏切り!?ソニック vs マグナム
86位 37話 レイスティンガー!大神の切り札!!

◆女性キャラクター部門◆

21位以下
46位 佐上ジュン
72位

◆男性キャラクター部門◆

入 賞
1位 碇シンジ(新世紀エヴァンゲリオン)
2位 渚カヲル(新世紀エヴァンゲリオン)
3位 デュオ(ガンダムW)
16位 星馬 烈(爆走兄弟レッツ&ゴー!!)
21位以下
59位 土方レイ
77位
86位 鷹羽リョウ
90位 星馬 豪
117位 沖田カイ


★レビューと考察★


アニメグランプリとは、アニメ雑誌アニメージュが1年に1回、読者投票形式で行うアニメの人気投票である。もちろん雑誌によって読者層に多少の偏りがないとは言えないので、この結果が必ずしも厳密なものであるとは言えない。しかし20年近く続いた老舗の全国誌であることを考えれば、その内容はかなり時代を写していると言えるだろう。

ところで1位があのエヴァンゲリオンですね。そういう時代だったのか…。しかしそれが通じるのはアニメファンだけの話。世間が騒いだかどうかは知らないが、少なくとも子育て真っ最中の主婦には縁のない話題だった。なにせアニメージュを買うまではエヴァンゲリオンなんてアニメがあったことすら知らなかったのだから。知ってる人は知ってても、知らない人は全く知らない世界。そういう意味ではレツゴーもそうだったのかもしれない。

当時、小学生の男の子のいる家庭ではミニ四駆は大変な大ヒットぶりを見せた。アニメが更なるブームの拡大に一役買ったのは間違いない。TV東京の「TVチャンピオン」が何度も取り上げたおかげで、小学生の男の子とは無縁でも「ミニ四駆」という名前くらいなら聞いたことはある、という人はけっこういたと思う。しかし火付け役になったアニメそれ自体には、果たしてどれだけの人が注意を払っただろうか。私がエヴァンゲリオンを知らなかったように、アニメファンにとっても子どものオモチャのアニメなんて無縁の存在だったはずである。

ところが、本来ならアニメージュの読者層が投票の対象にするはずのないこの作品が、なんと10位に入った。時々誌上で取り上げられたことがあったとは言え、他の作品群から比べれば微々たるものである。そのような状況で票を獲得するのはかなり厳しいものがあると思われる。それを考えればこれはもう大健闘である。

キッズ向けの垣根を越えてアニメファンの心をも魅了したレツゴー。それは作品に「本物の面白さ」があったと評価されたのだと私は受け止めたい。


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